自然の力が生きている天然醸造味噌
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2019年1月
店長日記:1
2019年01月23日
今年も「手作り味噌キット」を販売できるご用意が整いました。大豆が集まらず、販売そのものが危うい状態でしたが、関係各位のご助力もあり、なんとか今年もお届けできること、嬉しく、ありがたく思っています。

今年ご用意した大豆は、北海道産「とよみづき」、埼玉県産「神の子」「借金なし」の三種類です。複数量を取り組まれる方は豆の違いを楽しむのもよろしいかと思います。いずれも数に限りがあるため、完売してしまうことも考えられますので、購入を検討されていらっしゃる方はお早目のご購入をお勧めいたします。

弊社で「手作り味噌キット」の販売を始めたのは1996年だったと記憶していますが、それから、およそ一世代が代わるくらいの年月が流れたことになります。毎年、この時期になるとこのセットを楽しみにされているお客さまからのお問い合わせをいただき、多くがお会いしたことのないお客さまでありながら、どこか旧友のような気分で対応にあたります。

早速、いつものお客さまからご注文をいただきました。いつもは奥様の名義だったのに、今年は旦那さまから。「毎年美味しい味噌キット感謝しています。女房は昨年3月他界しました。娘が今年も作りたい、と。よろしくお願いいたします。」と。

なんだか、涙がこぼれそうでした。これはもう、商売とかのレベルではなく、うちの役割であると。うちが味噌を作る限り、このアイテムはなくしちゃいけな、と改めて思い知らされた次第です。

「とよみづき」は北海道で親子三代にわたり無肥料自然栽培に取り組む秋場さんから。「神の子」は一昨年に他界された同志の先輩、故・松田優正さんが手塩にかけて育ててきた大豆を松田マヨネーズのスタッフの皆さまが引き継いで育ててくれたもの。自家採種を続けているため、若干、自然交配してしまっていますが。それも含めてお楽しみいただければと思います。「借金なし」は秩父の在来種を同じ県内の加藤さんが無農薬無化学肥料で栽培したもの。それぞれにドラマのある大豆、大切にお使いください。米はおなじみ、山形県のおきたま興農舎です。

なお、いずれの大豆も無農薬栽培のため、多少の虫食いや変色したもの、自然交配してしまった品種が混じっている場合もございます。ご理解ください。

今年の大豆の調達にあたり、東京都のグループ野原さん、埼玉県の松田マヨネーズさんにはとりわけお世話になりました。謹んで、感謝いたします。