自然の力が生きている天然醸造味噌
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2017年4月
店長日記:1
2017年04月05日
今年もまた恒例「山ぶどうかご展」を開催致します。

当店で取り扱う作品は、山形県、福島県、新潟県などいずれも国内の雪深い地域で採取された原材料を使用し、その土地に住む方が製作されたものだけです。過疎、高齢化など、疲弊したニュースばかりが取り上げられがちな地域ですが、厳しい環境だからこそ生まれる力強く美しいものを、暮らしのお供に加えていただければと願っております。共に重ねた時間が美しい艶となって、自分だけの逸品に育っていきます。

今年は、昨年大好評だった「羽染兵吉さんのまたたびザル展」を同時開催いたします。昨年、足を痛めて「もう山に入れないかも知れない」とおっしゃっていた羽染さんでしたが、昨年の反響を励みに、秋には足も回復し、山に入り、雪に閉ざされた冬の間にもくもくと編んでくださいました。羽染さんのまたたびザルは、厚めのヒゴで丈夫に作っているのが特徴です。また、四つ足になっていることから、米とぎザルとして、水の切れにも優れていると評判です。ぜひ、毎日の暮らしでご愛用ください。

当店から山ぶどう作品をお買い上げ下さったお客さまが、ときどき、「こんなに育ったよ」と作品を手にご来店くださいます。山ぶどうかごは、ご自分で「育てる」かご。醗酵と腐敗、のように、世の中には似たような働きをしながら全く正反対の方向に向かう現象がままあります。モノの経過も同じ。成長と劣化。育てる楽しみ、は、きっと暮らしを豊かにしてくれるはずです。

味噌を作る、ということは、米や大豆や塩を仕入れる(買う)ということでもあり、少しおこがましいのですが、そのことが、その地域で暮らす方々のお役にたつことができれば、という想いを常に抱いています。行きがかり上、2011年11月にオープンした「JOZOCAFE/ギャルリ雪月花」も、その想いは同じ。いろんな地域で、厳しい自然環境と折り合いをつけながら、自らの手を動かしながら生きている人たちと、つながっていたい、とそんな想いは、味噌を作っても、カレーを作っても、珈琲焼いても、クラフトを売っても、変わらないような気がしています。

今年は前日の4月19日(水)に内覧会を開く予定です。詳しいことはJOZOCAFEのFBで公開していきますので、ぜひ、そちらもときどきご覧ください。

https://www.facebook.com/jozocafe/

内容 山ぶどう かごバッグ・財布・ストラップ / くるみ かごバッグ・ストラップ /
    ヒロロ バッグ / またたび ザル・小物 / 熊の爪  ほか
会期 2017年4月20日(木)~4月23日(日) 11時~16時
    ※20日は展示替えのため馬頭広重美術館は休館ですが、当店は営業します。
    ※混雑時は入店人数を制限する場合がございますので予めご了承下さい。
会場 ギャルリ雪月花(馬頭広重美術館併設)